僕と君の365日


「俺、部活だから。じゃ。」

「え、ちょ。椿!?」


椿に自分の弱さを伝え、よかったじゃん。と言われて嬉しくなっていたのも束の間。

きっぱりと飯に行くのを断られる。

「場所、メールするから!」


無視して去っていったけどあれは必ず来るな。と確信する。


「んぎゃっ!」

そんなことを考えながらにやけていると隣からすごい声が聞こえる。

「あの、折山くん、出ていきました?」

「あ、あぁ。今さっき。」

「ありがとうございます。」

簡単な質問に答えただけなのにわざわざ頭をしっかり下げて駆けていく女の子。


「あいかわらず早いんだから。」


だけを呟いてその姿は見えなくなった。


.........彼女?椿に?いやでも、折山くんって呼んでたし....いや、呼び方は関係ないか。


椿にも彼女が....青春だなぁ.......







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