僕と君の365日


「桃琉。今日は金曜日だから明日、明後日はしっかり休んどけよ。来週の土曜日、その.....二人で、映画でも行きませんか?」

それって....デートってことでいいよね?


「はい。」

敬語になった陽信につられて私も返事をする。


「熱、上がってるから。寝とけ。」


「うん。」


陽信から離れて寝転ぶ。

部屋には夕日だけが差し込んでいて。夕日のせいかどうかはわからないけど。

陽信の顔が赤く見えた。


「しっかり寝て。直せよ。」


そう言われたから目を閉じたら額に柔らかいものが触れた。


「え.......?」


「おやすみ....」


陽信はそそくさと出ていったけど間違いない。


陽信は耳まで赤かった。


キス、されたんだ。私....

そう考えるだけで顔が赤くなる。



キス、か。







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