僕と君の365日



「......お待たせ。陽信。」

天使が舞い降りた。



冗談抜きで。

本気で、そう思った。


「?陽信?も、もしかして。へ、変だった!?」


「い、いや.....かわいい.....」


白い、シャツ。袖口と襟がストライプで。紺の太もも丈のスカート。

ふんわりしてる。髪の毛もポニーテールにしていて普段とは雰囲気が違う。


「やべ。軽く、鼻血でそう。」

「え!鼻血?ティ、ティッシュ!」

「いや、大丈夫だから。」


そうゆう表現だよ。桃琉。


だって。本当にかわいいから。


「いこ、桃琉。」



俺が左手を差し出すと桃琉はとても嬉しそうに右手を俺の手の上に置いた。



「みたい映画ってある?」

「あ。ジェリーズ事務所の竹本 潤(タケモト ジュン)が主演のやつ!」

「あぁ。タケジュンか。」


桃琉から男の名前が!

まぁ、相手はアイドルだけど!




いや、でも彼氏として複雑な気分だ。



きっと好きの格が違うんだよ。格が!






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