僕と君の365日


「ごめん。桃琉。」

「ん。仕方、ないよね。」


もっと一緒にいたい。

桃琉の悲しそうな顔を見たくない。


なぁ、桃琉。ちょっと、早いかな。



「一緒にくる?」


「え?」

ビックリしたと同時に桃琉の顔はとても明るくなる。


「行く!いいの?迷惑に、ならないかな。」

「全然大丈夫だと思う。海空も喜ぶし。」


桃琉、かわいい。

だって、ずっとにこにこ、してるから。


自惚れる。俺ともっと一緒にいたいって思ってくれてるのかなって。



桃琉はきっと自分はもう、って我慢するから。

もっと甘えてほしい。



「桃琉、いこ。」

「うん。」


だから、できるだけ長い時間、この手を握っていたい。




だめ、かな......








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