僕と君の365日
「昼休みで俺と陽信は購買?かなに行ってて、まぁ教室一緒だし帰る方向も当然一緒だから話さなかったけどまぁ一緒に帰ってた。」
「一切話さなかったな。」
本当にパンだけ抱えて沈黙。
「そこに『いやー俺はべつになんもいしてへんねんって』って感じの関西弁が聞こえてきて、ね。思わず陽信と顔を見合わせたよ。」
ビックリしたしな。
「まぁ先輩に絡まれてて......脅されてる感満載だったよ。『てめ、なにしとんじゃ こら?』って言われてて。」
「何にもしてないのにな。」
本当に都騎はなにもしてない。
「で、都騎が『何もしてへんってゆうてるやん。』って言ったらその口の聞き方......みたいなこと言われて。そのとき俺と陽信が危険を察知して止めに入って。何とか収まった。」
そういえば、そのときからだ。
「お礼になんか奢るわ。って言われて一緒に出掛けてから。お互いのこと少しずつ話すようになって気がついたら一緒にいた。最も俺たちまで先輩に目をつけられたけど。」