僕と君の365日
「あー食った。」
結局、完食。都騎がほとんど食べた。正直、都騎の胃袋は底無しなんじゃないか........なんて。
「あ、やべ.....バイト忘れてるやん。」
「何時から?」
「えーっと3時だったような気ぃする。」
「気がするって.....」
桃琉に哀れな目でみられてる。3時ってもう過ぎてると思うんだけど。
「そんな目でみんなや!って、左京は.............?」
確かに左京の姿が見当たらない。
「あ、いた!あそこ!」
人混みのなか、桃琉がいち早く見つけてくれた。
「あれ?あの人って.......」
都騎が考え出す。
「的場さん....だったよな。執事の。」
「なんや、家の事情ってやつか?」
そのとき左京が振り向いてこっちに向かってくる。
「ごめん、なんか.....このあとヴァイオリンが入ってて.....帰るよ。あ、バイト先、通るけど?」
「まじで。乗ってくわ!」
まぁ、都騎は広い車っていいなー。って言ってたしな。
「じゃ、また明日。」
「ほなな!」
さらりと二人は去っていった。
あれ?この状況って。桃琉と.....二人っきり?...