僕と君の365日
「な、なななんで知って.....」
「メアドに強調されてるし。」
「えっ!ああ、そうか。」
てか、逆に知らなかったの?
「桃琉、俺、今日、めっちゃ楽しかった。」
「私も。」
昔のことを忘れられたから。他のことを考えていられたから。
このとき桃琉が同じこと考えてたなんてな。
「手首、痛かったら病院行けよ。」
「ありがと。」
ふんわり微笑む桃琉は可愛いんだな。と思う。
「じゃあ、また明日。」
「うん。また明日ね。」
俺は反対方向を向いて歩き出す。数歩歩いて振り向くと桃琉はアパートに入っていっていた。
「生きてる...」
その事を確認してまた、俺は歩き出した。