僕と君の365日
「おはようございます。皆さん。中間テストまであと一ヶ月半を切りました。勉強に関しても生活に関してもボロがでてくる時期です。気を引き締め-------」
生徒会長。早乙女先輩。その人の声が鳴り響く。そして女の子の大半がその声に耳を傾ける。
もしかしてもしかすると聞き流している女の子は私だけかもしれない。興味のないものは仕方がないのだろうけど。
「とーーーーーる!おっはよっ!」
朝から元気よく走ってくるのはやはりイオ。
「おはよう。元気だね。」
「元気に決まってるじゃん。早乙女先輩の声が朝から聞けたんだよ?」
残念ながら私には全然わからない。
「恋したらわかるよー。」
ぶーっ。とイオは頬を膨らませた。
「恋、してないからわからないかな。」
「好きな人だけ特別に見えたりとか。声がわかる。とかいろいろあるわよ。その人の好みの問題だから。」
そうゆうものなのか。イオの言葉に納得しながら席についた。