僕と君の365日
「恋か。ほど遠いなー。」
「意外と近かったりして。」
どこからどう見て近いのだろうか。
「そりゃ周りにイケメンが三人も!」
「はぁ.....」
やっぱりイオの基準はイケメン。
「ほら、噂をすれば、だよ。」
入ってきた三人は相変わらず。
「おはよう。」
「おはようさん。」
「二人とも、おはよう。」
三人ともずらっと挨拶してくる。大概、言い方が違うのだけれど。
「おはよう。」
「おっはよー!」
イオもあとで三人に紹介して今では普通に仲がいい。
「聞いた?明日の体育、男女合同だって。」
「うげ。」
となりから聞こえてくる変な声。
「だれよ!体育とかつくったの!しかも今、バスケでしょ?苦手極まりないよ!」
大きな声でギャンギャン叫ぶ。
「なんでバレーじゃないのー!」
元バレー部。彼女。
「いいじゃんか、桃琉はスポーツできるじゃんか!」
「基本、なんでもできるけど何も得意じゃないこの寂しさ。わかる?」
できないほうがちょっとはましだと思う。
「できるだけいいんだよぉおぉおお!」
「そんなことないって!」
「あるよぉおおぉおおおぉ!」
あぁ、こうなったイオはとてつもなく、めんどくさい。