手にしたあとは?〜積み重なってゆくもの〜
第一章/私の甘い時間
「ハナっ!見てこれ♪」
大学で一番の親友、彩が見せてきたのは、赤と緑を中心にキラキラ輝くイルミネーション…
がたくさん載ってる雑誌。
もう冬です。
「どこ行こ〜う♪」
彩は最近彼氏が出来た。5つ歳上のイケメン会社員。
幸せそう♪
「彩、いいな〜っ!私なんてたぶんドコも連れてってもらえない〜。てか、ハナチャンも早く彼氏作んなきゃね〜。」
ねっ。て私に向かって愚痴ってるのはサークルの先輩の麻衣ちゃん。
麻衣チャンは華奢で可愛い。くるんくるんに巻いた髪に綺麗な茶色い目。
彩とは正反対だケド人見知りしない感じでどんどん仲良くなった。
「そ…だね。あはは。」
私には、それしか答えらんなかった。
そんな私を見て彩は苦笑してる。
内緒…だからね…
ふう…っ