手にしたあとは?〜積み重なってゆくもの〜


「麻衣!俺帰るけど?」



たかチャンがきた。
麻衣ちゃんは現在たかチャンの彼女さん。


たかチャンは私の大学の先輩で、入学した時から可愛がってもらってる。



「はなチャン、大樹教室で寝てるから起こしてやって?」


「え〜?たかチャンが起こしてくればよかったのに…」


「アイツ起きねんだもん。ぢゃね♪」



たかチャンと麻衣チャンが帰った瞬間、彩が口を開いた。



「はな、クリスマス…大樹サンと一緒に過ごせないの…?」



「うん…仕方ないよっ。私は別に付き合ってる訳ぢゃないんだし。」



なんとか明るく振る舞って答える。


だってこれは、暗黙の了解。



むしろ私達なりのケジメ。


キスもエッチもなし。



クリスマスなんてもっての他。




大樹さんに浮気まがいな事させらんない。








他人から見たら私達の関係は浮気なのかな?


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