手にしたあとは?〜積み重なってゆくもの〜
「大樹さん!起きて!」
さっきまで居た教室からすぐの所ある教室の一番後ろで、机に伏せてる大樹サンを起こす。
「あ…れ?華乃…?」
『かの』
家族以外で大樹さんだけが呼ぶ私の名前。
ハナなんてあだ名嫌だったケド…
大樹さんだけが特別な気がして今ぢゃ感謝してる。
「帰ろう?」
眠そうな大樹さんを連れて慣れた道を帰る。
「寄ってく?」
「うん。」
たまに大樹さんの部屋でご飯を食べて、そのまま泊まる。
何もしないケドこれが私の望んだ事。
私の今の一番幸せな時間。