ちょっと、離れてくれませんか!?
地元の駅に着いて、家まで送ってくれようとする矢崎くんの必死でご遠慮願って、どうにか近くの公園まででってことで納得してもらった。
(だって妹に見つかったら家中でからかわれる)
「ゆいちゃん、ほんとにここまでで平気?危なくない?心配だよ〜」
「や、もうここから5分かかるかかからないか位だから、ね。
そもそも別に平気だってー」
「平気じゃないの!!!」
....なぜそこまで過保護なの。
あっ!お金返さなきゃ!!
「矢崎くん、今日はありがとう。水族館ひさしぶりですごい楽しかった!!
あと、これ、入場料とおみやげ…」
「え、ほんとにー?わ、ありがとうー!!
んー、でも入場料はもらわないよ。
気持ちとおみやげだけ、ありがたくいただきます」
「でも!だめだよ!!
おごってもらう理由ないもん!!」
「でもいいの。ね?」
ぽんぽんと私の頭を撫でてそのままハグ。
あやされてる、、、?
「今日は突然だったのにありがとう。
俺もすごい楽しかったよ。
あと、これ。あげる。」