ちょっと、離れてくれませんか!?
かわいいは、正義なのでしょうか。


時間っていうのは無慈悲なもので、気付いたらあんなにも恐れていた月曜日になってしまいましたよ。はい。


結局あのキスが忘れられなくて、寝不足気味。


ーーーなんて女の子らしい感情を持ち合わせていればいいと思うくらいに、私、ちゃんと寝ました。爆睡です。むしろ寝過ぎて今日も遅刻気味です。


でも怖いのはほんとう。
矢崎くんをみたら、絶対思い出す。思い出さないって方が無理だよ。
そしたら、私、絶対会話なんかできない、と思う。


廊下を歩いていると後ろから、矢崎おはよーなんて声が。そして誰かか駆け寄ってくる気配が。


...まさか。

「ゆいちゃ〜んっ、おはよ〜!
あ、俺があげたイルカのぬいぐるみ、ちゃんと抱いて寝てくれた?
あれ、俺だと思って使ってね♡」

「!?!?!?!?」

「あれー、ゆいちゃん、顔赤いよ?熱でもあるの?」

なんで!!!顔が近づいてくるの!!!

「大丈夫熱ないノープロブレム元気ハツラツだよオロナミンCもびっくりだよ!!!」

「あはっ、ゆいちゃん何いってんの!意味わかんない〜!!」
意味わかんなくさせてるのはおまえだ。


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