ちょっと、離れてくれませんか!?
「〜ってか!もうはなれて!!」
そうこう言っている間も気付けば奴は私に抱きついていて、
もはや毎日のことだからクラスの人の目線は対して気にならないけれど、わたしが無理。
ふわふわなハチミツ色の髪の毛が首にあたるのがくすぐったくてしょうがない。
「えー、、、
じゃあ、明日デートしてくれたら離れる〜」
うぅーーーー。
丸め込まれてる感が気に入らない。
でも離れて欲しい。
「わかったから!離れて!」
「やった〜!
じゃあ、あした駅の改札前に11時ね♪
あ、来なかったら家まで行くからね」
、、、ぬかりない。
最後に私をもう一度ぎゅーーーっとしてから彼は離れて、自分の教室に帰って行った。
「みきのばかばかばか」
「ごめんってー。でもハルくんかわいいしー。
ゆいのこと大好きなの見ててわかるしー。
…いっそ付き合っちゃえばいいのに。」
「ヤダ冗談言わないでよ
私、矢崎くんに好きとか言われたことないし」