十五晩瞳の奇跡
「夢みたいな話だって顔に書いてあるね。でもね、ゲームに勝たなければ元の世界に帰してあげる事は出来ない。」


背中がぞくりとした。


「どうして…ですか?」


「自ら扉を開け、この世界に足を踏み入れてしまったからにはもう後戻りは出来ない。」


刹さんの灰色の瞳が遠くを見据えた。


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