十五晩瞳の奇跡
「あれ…私…」
何でこのオルゴールの鍵を開けようとなんかしたんだろう…?
「残念、後ちょっとだったのに。」
白いドレスを纏った男性が落ちた鍵を広い上げた。
「ふーん。思ったほど、意志は弱くないのか。」
きょとんとしていると、兎の縫いぐるみが突然淡く光り金髪のメッシュの男性に姿を変えた。髪は長く一つに束ねられている。
「突然、驚ろかせちゃってごめんね?」
思わず後退りすると背後のソファーにぶつかってしまう。
「大丈夫?」
メッシュの男性が心配そうな様子で近付いて来る。
「璃兎君、彼女を見て分からない?怖がらせちゃうだけだよ。」
するとふてくされたように彼は反論した。
「倫音こそ、あんな艶仕掛け使ってコントロールするなんて卑怯じゃん?だから俺堪えられなくてつい…」
しまったとばかりに彼が口をつぐむと白いドレスの男性が呆れたように言った。
「それで彼女に見破られちゃったって訳か。嘘を吐くのが下手な誰かさんが心で叫んだばっかりに失敗。」
「俺のせいかよっ…元はと言えば…」
「あの…」
何でこのオルゴールの鍵を開けようとなんかしたんだろう…?
「残念、後ちょっとだったのに。」
白いドレスを纏った男性が落ちた鍵を広い上げた。
「ふーん。思ったほど、意志は弱くないのか。」
きょとんとしていると、兎の縫いぐるみが突然淡く光り金髪のメッシュの男性に姿を変えた。髪は長く一つに束ねられている。
「突然、驚ろかせちゃってごめんね?」
思わず後退りすると背後のソファーにぶつかってしまう。
「大丈夫?」
メッシュの男性が心配そうな様子で近付いて来る。
「璃兎君、彼女を見て分からない?怖がらせちゃうだけだよ。」
するとふてくされたように彼は反論した。
「倫音こそ、あんな艶仕掛け使ってコントロールするなんて卑怯じゃん?だから俺堪えられなくてつい…」
しまったとばかりに彼が口をつぐむと白いドレスの男性が呆れたように言った。
「それで彼女に見破られちゃったって訳か。嘘を吐くのが下手な誰かさんが心で叫んだばっかりに失敗。」
「俺のせいかよっ…元はと言えば…」
「あの…」