紫陽花と君の笑顔


 舞桜に、会いたい。


 会って尋ねたい。



 幸せだったかと。


 俺と過ごして、楽しかったか、と。


 なんで……勝手に行くんだよ。


 なんで、話すらすることを許してくれなかったんだよ。






 なぁ、舞桜。


 お前は今、どんな気持ちで俺を見下ろしてるんだよ。 





 「……バカ野郎」





 ポツリと零した一言は、虚無に包まれた。


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