君とさよならの時間 ~大好きの涙~
プロローグ
大好き。
そんな言葉、私とは無縁だと思ってた。
家族も...なにもかも、私から離れていった。
どうせ私は、愛されてもすぐ消えてしまうんだから仕方ない。
そんな言い訳を、ずっと心の中でつぶやいていた。
自分の人生なのだから、“普通”の生活をしてみたい。
その願いで、私は外の色鮮やかな世界へと足を踏み入れた――――――
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