君とさよならの時間 ~大好きの涙~
第三章 偽りと本物
「妬いてんの?」
<葉上 尋 side>
「おー、待ってたぞぉ!!心の友よぉ~」
紫乃と一緒に、俺は峻司のいる508号室へ行った。
「うるせぇよ。他の患者さんに迷惑になるだろうが」
「すんません☆」
めっちゃ元気なのに、右足は痛々しく包帯で巻かれて吊るされていた。
「足、大丈夫なのかよ」
「だいじょ「大丈夫に決まってるでしょー?こいつ、ダサいよね。階段から落ちるなんて」
ハハハッと笑いながら峻司の双子の姉・保里 紫乃【ホリ シノ】が言った。
「なっ、そんな笑うことねぇだろ!?」
「ごめん、ごめん。…プハッ」
「おい!!」