君とさよならの時間 ~大好きの涙~
―――ギュゥ……
え…?今、なにが起きてるの…?
私今、後ろから葉上に抱きしめられてる?
「今言ったの、全部本当?」
「ほ、本当よ!自分が病人だって、嘘つかないわ…」
「そっちじゃなくて…まぁ、そっちも気になってるけど。
俺が好きって、本当なのかよ」
いつもよりも低い声で私の耳元で囁かれた。
や、っぱり…迷惑なんだ。
私が葉上のことを好きになっちゃ、いけなかったんだ。