君とさよならの時間 ~大好きの涙~




「ごめんなさい。ごめんなさい」




「なんで謝んだよ」





「だって、迷惑なんでしょ?困ってるんでしょ?



 私が葉上のこと好きになったから……っ」






 私の涙腺が壊れたらしく、さっきから次々と涙が流れ落ちる。


 涙の池ができそうなくらい。







「……迷惑じゃねぇし、困ってもねぇよ」



「嘘よ。絶対、そう思ってる」



「だから思ってねぇって」






 葉上…それは本当?


 私を気遣って、そう言ってるんじゃないの?



 私は、もう自分に自信がないの。


 生きてるのかもわからなくなりそうなくらい。






< 140 / 253 >

この作品をシェア

pagetop