君とさよならの時間 ~大好きの涙~
「……初めて見た。笑った顔」
「だって、初めて見せたもん」
「―――可愛い」
「なっ!!」
耳元で囁かれた声に、私は耳まで赤くなった。
神様。私はあなたに嫌われても、私はあなたのことを好きでいようと思います。
だって、私のことを好きになってくれた人がいるから。
私の残りわずかな命の時間を、大切な人のために使うと約束します。
“奇跡の時間”が終わるまで、葉上…私を幸せにしてね。