君とさよならの時間 ~大好きの涙~
明日の放課後、会いに行ってみようかな…。
追い返されたら、泣きながら帰ってこよう。
喜んでくれたら、大泣きしながら家に入ろう。
そう私は決めると、コンコンッと扉をノックする音が聞こえた。
「愛美ちゃんー、入るわよ?」
看護師さんの声が聞こえたと思ったら、扉がガラッと開いた。
「夕御飯よ」
「ありがとうございます」
「それと、薬ね」
「…はい」
「頑張ってね」
「はい!」
私、頑張って生きるよ。