君とさよならの時間 ~大好きの涙~




 足が重い。


 やっぱり怖いんだと思う。





 ……どんな顔するかな。


 驚く?慌てる?怒る?泣く?笑う?





 どれも想像できない。



 顔でさえ、思い出せないんだもん。







「……ここら辺だよね?」



 意外と学校から近かった、この住所。




 住宅街で、綺麗な家が並んでいた。





 どこの家かな…?




 一件一件表札見ながら、歩こうかな。


 そんなことを考えていたとき。




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