君とさよならの時間 ~大好きの涙~
本当は、また行きたい。
今度は、彼氏についていろいろ話すんだ。
でも、きっと時間が近づいてきてる。
私のタイムリミットが―――――……
「……っ、」
涙が止まらない。
やっと、静野家の家族の一員になれたのに。
独りじゃない、ってわかったのに。
家族は私を捨ててない。愛してるってわかってるのに。
なのに、永遠のお別れをしなくちゃいけないだなんて。
「ぅ……っ、ふぇ………うぐ…っ………」
涙の止まる気配が、全然ない。