君とさよならの時間 ~大好きの涙~
生まれたときから、病を抱えてて。
寿命は、14歳だと告げられた。
どうして、私なの?
私は、普通の生活がしたいのに。
なんどそう、泣き喚いたことか。
時間が経つにつれ、私が泣くことは少なくなった。
もう、現実を受け止め始めていたんだ。
本当なら小学校に上がる、6歳のころ。
藤井先生や看護師さんに、勉強を教えてもらった。
国語に算数、理科に社会。
習ってる時、自分も“普通の子”だと錯覚してしまいそうになった。