君とさよならの時間 ~大好きの涙~







「ねぇ、静野さん。ちょっといい?」






 メイクが濃い、クラスの女子が私に言った。その女子の後ろにはもう二人、見下すように私を見ていた女子がいた。





「は、はい…」




 なんだろう。呼び出しってやつ?でも、呼び出しって告白のときにするもんじゃないの?まさか私に………って、ありえないし。キモイし。








 連れてこられたのは、前、独りになりたくてやってきた校舎裏。



「えっとぉ……なんですか?」



 ホントは同い年に敬語なんて使いたくないんだけど。でも、今は敬語じゃなきゃダメ。私の勘がそう告げていた。





< 38 / 253 >

この作品をシェア

pagetop