君とさよならの時間 ~大好きの涙~
「ねぇ、静野さん。ちょっといい?」
メイクが濃い、クラスの女子が私に言った。その女子の後ろにはもう二人、見下すように私を見ていた女子がいた。
「は、はい…」
なんだろう。呼び出しってやつ?でも、呼び出しって告白のときにするもんじゃないの?まさか私に………って、ありえないし。キモイし。
連れてこられたのは、前、独りになりたくてやってきた校舎裏。
「えっとぉ……なんですか?」
ホントは同い年に敬語なんて使いたくないんだけど。でも、今は敬語じゃなきゃダメ。私の勘がそう告げていた。