君とさよならの時間 ~大好きの涙~




 ―――いつの間にか終わっていたHR。




 私はガタッと席から立ち、ある場所へと向かった。







 ……ある場所とは、屋上。




 屋上は本当は立ち入り禁止なんだけど、いつも扉は開いている。



 それをいいことに、私はいつもここへ来ていた。







 涼しい風を感じ、私は腰を下ろす。


 空という鮮やかな青色を見てると、なんだかすごく泣きたくなる。



 感動……なのかな。私は今、外にいる!って思えるんだ。




 私にとっては“普通”じゃないから。






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