君とさよならの時間 ～大好きの涙～

　私が今生きていることは、奇跡なの？




　てことは、私はとうの昔に、タイムリミットをオーバーしていたの？






　私、まだ生きてる。死んでない。



　奇跡なんじゃない。まだ、タイムリミットがきてないからなんじゃないの？







　嘘……信じられない。そんなの、信じられないよ……。






　明日私は死んでるかもしれないの？奇跡が消えてしまったら、私は明日にでも天国へ行くの？






　私は、両手で顔を隠し、ｶｸﾝ…と力が抜けるように膝をついて、扉の前で静かに泣いた。


　奇跡が起きてることは嬉しい。けど、もうタイムリミットはきていたということが悲しいんだ。