君とさよならの時間 ~大好きの涙~


<葉上 尋 side>





 ピンポーン♪





 土曜日、午後一時。誰かが家にやってきた。



 …まさか、愛美?




 そんな期待を抱きながら、俺は扉を開けた。






「やっほー♡葉上くんっ」


「遊びに来ちゃったぁ」






 だが、家の前にいたのは、クラスメイトと思われる女子だった。


 短めのスカート。濃すぎるメイク。プンプン香る香水の匂い。




 きめぇ…。






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