君とさよならの時間 ~大好きの涙~
「相変わらず広ぇな~」
俺の部屋に入り、腰をおろした峻司は部屋を見渡しながらそう言った。
峻司は、中学からのダチで、一番信頼している。
高校では別のクラスだが、俺のことは意外とよく知ってる。
「そういえば最近どーよ」
「は?なにがだよ」
「決まってんだろ!?あの美少女を彼女にしてどう、ってことだよ!!」
美少女って、愛美のこと言ってんのか?
「お前、もしかして狙ってた?」
「ちょっとな~。でも、お前には敵わねぇし」
愛美のことは入学してからすぐ噂になった。『超美少女がいる!』って。