君とさよならの時間 ~大好きの涙~
モヤモヤ、自覚
ガンッ!と、勢いよく屋上の扉が開かれた。
屋上で寝っころがりながら一限をサボっていた私は、その音で上半身を起こし「な、なに!?」と叫んだ。
「俺だよ俺」
と言いながら私のいるところまで来たのは、葉上だった。
「…びっくりさせないでよ」
「扉蹴ったら、あんな音がでた」
「扉を蹴っちゃダメでしょ!!」
「すんませーん」
めんどくさそうに謝る葉上。
…謝る気ないでしょ、絶対。
「なあ、お前…俺に隠してることねぇ?」