君とさよならの時間 ~大好きの涙~
学校近くの○×病院に着き、受付で峻司が入院している部屋を聞いた。
「保里 峻司さんは…5階の508号室ですね」
「ありがとうございます」
5階の508号室ね…。本当にアイツ入院してんだ。
ドッキリっていう可能性も考えてたぜ…。
「―――え、は…がみ?」
聞き覚えのある、少し高めの声が俺の耳にはっきりと届いた。
声のしたほうへと顔を向けると、そこにはあいつがいた。
「愛美……」