あくまで小悪魔【BL】
もう、俺が隠れてそういう事してるって前提の言い方じゃん。
ちょっとでも生意気な素振りを見せたらそいつは不良ってか?
これだから頭の固いおっさんは……。
「あ。司藤、早く行かないと、お弁当食べる時間なくなっちゃうよ?」
不穏な空気を感じたのか、一条がすかさず助け船を出してくれた。
「司藤、別のクラスのノート運びを手伝ってくれたんですよ」
次いで加藤に向けて言葉を発する。
「思いやりがあって良い子ですよね。時々は間違えちゃう子もいるけど、でも、基本的にはこの学校の生徒はみんな明るくて素直で良い子達ばかりです」
そしてニッコリと微笑んだ。
「加藤先生の、日頃の生活指導の賜物ですよね。僕も見習わなくちゃ」
「あ?ああ…」
加藤は一瞬にして毒気を抜かれたようだ。
しばらくパチパチと瞬きを繰り返していたが、思い出したように、目の前の食べかけの弁当に再び箸をつける。
心なしか、顔が赤らんでいるような気がする。
すげ~な、一条って。
どんな状況でも、相手がどんな奴でも、たちまちその場を和ませて、自分のペースに巻き込んじまうんだから。
ちょっとでも生意気な素振りを見せたらそいつは不良ってか?
これだから頭の固いおっさんは……。
「あ。司藤、早く行かないと、お弁当食べる時間なくなっちゃうよ?」
不穏な空気を感じたのか、一条がすかさず助け船を出してくれた。
「司藤、別のクラスのノート運びを手伝ってくれたんですよ」
次いで加藤に向けて言葉を発する。
「思いやりがあって良い子ですよね。時々は間違えちゃう子もいるけど、でも、基本的にはこの学校の生徒はみんな明るくて素直で良い子達ばかりです」
そしてニッコリと微笑んだ。
「加藤先生の、日頃の生活指導の賜物ですよね。僕も見習わなくちゃ」
「あ?ああ…」
加藤は一瞬にして毒気を抜かれたようだ。
しばらくパチパチと瞬きを繰り返していたが、思い出したように、目の前の食べかけの弁当に再び箸をつける。
心なしか、顔が赤らんでいるような気がする。
すげ~な、一条って。
どんな状況でも、相手がどんな奴でも、たちまちその場を和ませて、自分のペースに巻き込んじまうんだから。