2番目のわたし。【完結】


アトラクションの裏やショップの裏


いろんなところを探してもいなかった


トイレの裏?


あそこ以外のトイレの裏を見てない


2箇所探してもいなくて


3箇所目



「‥‥やめてー!離してよ!」


「うるせーんだよ暴れんな!」


服が破かれて馬乗りになられている

野山がいた


「おい!!何やってんだよ!」


「まじかよっ!逃げるぞ」


と男たちは言って逃げて行った


「おい!待て!」

それでも震えている野山を置いていけず



「‥大丈夫か?」


「はい。大丈夫です。」


いつもと同じく冷静に言い放った

でも身体全体が震えている


「‥‥‥‥」


俺は何にも言えなかった

服が破かれて震えている野山を


ぎゅっと抱きしめた


「大丈夫だ。安心しろ」


うわーんと子供のように泣きはじめた


いつもの冷静な野山じゃなかった




「‥朝香に連絡するわ」


「やめて!!朝香には言わないで!」


「でも‥‥‥‥わかった。連絡だけする」



朝香には見つかったとだけ言って
電話を切った






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