2番目のわたし。【完結】

切ない思い



それから1年と少しがたち
私は小6になってまた図書委員をやっていた。

今だに忘れられない先輩との思い出が詰まっている図書室で本の整理をしていた

もう先輩たちがいなくなってからは図書室にはほとんど誰も来なくなってしまっていた。

ガラガラ

この音を聞く度、ドアの方を向いてしまう。

同じクラスの女の子たちと他のクラスの女の子たちが来て卒業アルバムの話し合いをしている。あーアルバム委員か昔のアルバムを図書室においてあるので見に来たのねー。

何冊か取って机に広げて見ている。

もう卒業か〜。中学生になったら先輩に会えるんだな〜。うちの学校は全員と言っていいほど同じ中学に行く。他の学校に行くなんて1人か2人。


「あ〜懐かしいね〜この先輩!かっこよかったよね〜」

「うんうん!関谷先輩!かっこよかったー!」

あー懐かしいな。関谷先輩。
この本ここじゃないし。ちゃんともどしてよね〜

「あー山下先輩じゃんよく彼女と帰ってるのよく見るー」

「私も私もーこの人だよね彼女」


え、なんだ彼女できたのか。
私は多くの人達と違って通学路が中学校に行く方と反対側。
みんなは中学校側を通って帰る。
あー知らなかった。まぁ1年もたてばそんなこともあるか。ははっ‥
早く諦めなきゃな。


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