2番目のわたし。【完結】
「もう、やめろよ、俺にしろって」
私はそれでも首を横にふった。
「ダメだよ秋。こんな綺麗で優しい秋に私なんかもったいない。私は先輩を好きでいつづけるよ」
「なんで?好きじゃなくてもいいから、
隣にいることもダメなの?」
「そんなことしたら、秋を傷つける。私にはできないよ。」
「‥‥‥‥そっか。
ねー神崎。朝香って呼んでもいい?」
「さっきも呼んでたよ。ふふっ」
「朝香。先輩に伝えないの?」
「そーだね。そろそろ伝えようかな。
きっとダメだろうけど」
「‥‥それはどうかな。
でも、泣きたかったら俺がいるよ?」
「ありがとう。その時はそばにいてくれたら助かる。」
「おう。頑張ってこい」
秋にこんなこと言われたのに私は頑張り方を間違えてしまったよ。