2番目のわたし。【完結】
そして今、涙を流す君を見て
抱きしめてしまったんだ。
でも、それでも嘘をついて、
そのくらい先輩と会い続けたいのかなって思って
それくらい好きなのかと感じてしまったから
俺も朝香に嘘をついたんだ
辛くない?それは嘘をついたのが
悲しくて少しだけでた本音。
大丈夫。それも嘘だよね
いつになったら終わる?
嘘はもうやめようよ朝香
俺も嘘なんかつきたくない
私が好きな季節は秋だよ
暖かい色の世界が秋だから
それ俺のこと言ってるの?
俺そんなんじゃないよ
暖かいなんて綺麗なものじゃない
茶色の落ち葉は雨に濡れて黒くなる
俺は汚いんだ。黒いんだよ。
朝香。君みたいに白くなりたいよ。