2番目のわたし。【完結】



桜が綺麗な季節の春


私は14歳になった。

先輩は誕生日が先だったから16歳。


先輩の誕生日も祝えない2番目だから



朝学校に行くと


「朝香!はよー誕生日おめでと!」

「おはよ!ありがとう秋!」

「はい、誕プレ」

私の手にプレゼントが乗せられた

「ありがとう!開けていい?」

んっとだけ返事をした秋

袋を開けてみるとバスケ柄のお守り
もう一つは、クマの小さいぬいぐるみ

これ買うの恥ずかしかっただろうな〜
秋がこれを買うところを想像するとちょっと笑えてしまった

「ありがとう!かわいいね」

「よかった。喜んでくれて」

早速カバンにつけて秋にどお?
って聞きながらクルクル回って見せた。
かわいいかわいいと適当に返す秋。



遠くの方で話してる女子の声が聞こえた

「山下先輩っていたじゃん!
あのかわいい先輩と付き合ってた!
あの2人別れたらしいよ〜」

「そーなんだー。
美男美女だったのにねー」

一瞬私と秋の間で空気がとまった


え?私聞いてないや。
先輩なんも言ってなかった。


秋は私を覗き込むように顔を見て
大丈夫か?なんて顔してる



「それがさーあの山下先輩
他の女の子と歩いてたんだよね〜」

あ、私?と思ったが2人で外をあるくなんてしたことない。

「あーそれ彼女だよー!
あの先輩、好きな子できたから別れてほしいって言ったみたい!」


また?なんで2番目にしかなれないの?


どーゆーこと?


ねぇ、先輩。私のことはどーするの?




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