2番目のわたし。【完結】



「駿太先輩、また覗きですか?」



「おい、覗きとか言うな野山」


「毎回毎回覗きにきてるから覗きって言ってるんですけど」


「‥うるせーぞ野山。てかなにしに来た
早く相手してやれよあいつの」


「‥先輩をからかいに来たんですよ。
先輩、あの子のこと2番目とかにしてるんですか?」

「‥‥‥‥あいつから聞いたのか?」

「いえ、かまかけただけですよ先輩に」

「おい、性格悪いなお前は」

「先輩こそ。先輩はどー思ってるんですか?」

「あいつのことは好きだ」

「そーですか。私は何も言いませんけど
あの子を傷つけないでください」


ダンダンとドリブルしている朝香をみながら言った


「あぁ、でも、もうやめるよ。
あいつさちゃんと好きな人できたみたいなんだ。最近は違うやつのことしか見てねーんじゃないか?」

「‥はい。私も気づいてました。あの子自身は気づいてないみたいですけど。先輩はそれでいいんですか?」

「もっと早く気づきたかったよ。学校卒業して他に彼女つくってなにしたかったんだろうな俺。あいつのこと好きなんだでも、俺が好きって言い続けたらあいつは幸せになれないだろ?」


「先輩、もしかして、高校の新しい彼女とは別れたんですか?」


「あぁ、とっくにな。」
< 93 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop