2番目のわたし。【完結】



「‥‥あのさ、まず、ごめんな?
朝香と俺の前の関係のこと。
あいつは悪くねーから責めないでやってくれ。全部俺が悪いから」


「はい。わかってます」


「そっか‥‥‥‥
俺さまだ朝香のこと好きなんだ
でも、お前とあいつのこと邪魔したりしないから安心してくれ。」


「はい。邪魔されたら困ります。
あの、なんで朝香のこと振ったんですか?先輩も好きならあのまま付き合えばよかったじゃないですか」


「そーだな。
でも、あいつはもう、てかいつからかはわからないけど、俺のことなんて見てなかったよ。

朝香にも言ったけど、思い出がきれいすぎて朝香は勘違えしてたんだって。」


「‥そんなことないと思いますけど。
朝香は、ずっと先輩のこと好きでしたよ
ちゃんと思い出なんかじゃなく。」


「そーだったのかもな。

でも、そー言わないと
あいつ気づかなかったと思うし

お前のこと好きだって、」


「‥‥‥先輩はわかってたんですか?

朝香が俺のこと好きだって」


「あぁなんとなくだけどな。お前と朝香は両思いだって気づいてなかっただろうけど、
俺と野山は気づいてたよ。」


「はぁ、また野山かよ。」


「またって、お前野山に負けてんだ。
はははっやっぱりな!
俺もあいつには負けるよ!

そーいえば、毎週土曜日朝香俺のとこ来てたけど、一回だけな来なかったことあったんだよ、

なんでだと思う?」


「‥知りませんよ」


「あいつさその朝電話してきて

さっちゃんが大変なんです!
とりあえず大変で!
こまってるんです!
だから、今日はいけません!

って何があったかわかんないけど
野山が大変だったんだろーな。ククッ

俺の返事も聞かないまま電話切ってよ

野山には勝てねーなって思ったわけよ」


「俺と先輩っていつまでも朝香の1番にはなれない気がします。」


「はははっそーだな!
まぁ、いいじゃねーか1番じゃなくても
野山に勝つことなんて、槍がふってくると同じくらいの確率だな」


「そーすね。はははっ」


仲良くなった2人の結論



野山さきには勝てないってこと




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