続・大好きなんだよ!!
校舎裏に近付くにつれて早くなる心臓と
さっきの勇雅くんとの出来事からの緊張感。
そして、勇雅くんが見えるくらいまでに私たちの距離は縮まった。
勇雅くんの姿を確認できた安心感からか、急に力が抜けた。
忙しく動いていた足も、今はゆっくりと勇雅くんを目指している。
「――…ゆう……」
私が声をかけようとしたその時
勇雅くんが、顔を上げて前田さんの方を向いた。
……何か嫌な予感がする。
当たって欲しくない。
勇雅くんは
まだ、私の彼氏だもん!!
そして、私の口から飛び出した言葉は――…
「高橋勇雅ふざけんな――!!!!」
おまけで
握りしめていた勇雅くんの携帯を
本人に向けて思いっきり投げた。