続・大好きなんだよ!!
勇雅くんの携帯は、勇雅くんに当たって地面に落ちた。
そして
痛そうな顔をして振り返った勇雅くんを
後ろから思いっきり抱きしめた。
「…瑛未?」
勇雅くんの小さな声がものす近くで聞こえる。
「…ちょっ…ついてこないでって言ったじゃん!!」
前田さんが顔を真っ赤にして私を怒鳴りつける。
…もう遠慮したりしない。
勇雅くんは誰にもあげない。
「前田さん、帰って?」
「…はぁ?彼女面してんじゃねーよ!!」
「前田さん、勇雅くんだけは誰にもあげられないの。」
前田さんの目を見て冷静に言い返した。
そんな私を睨むと前田さんは悔しそうに走り去っていった。