続・大好きなんだよ!!
重い資料を両手に抱えて、よろよろと廊下を歩いていた。
うぅ……重い…。
「瑛未?何してんの?」
「うわー!!すっごく重そうだね!?」
「…た…勇雅くん。夏生くん。」
私を見た勇雅くんと夏生くんが声を掛けてきた。
「はい。全部貸して。」
「えぇ!?いいよ!!すっごい重いし!!」
「大丈夫だって。半分は夏生が持つから。」
「…うん。いいよ!!」
私の手の中にあった資料は、いつのまにか二人が持っていた。
「これどこ?資料室?」
「うん。ありがと!!夏生くんもありがとね。」
「気にしないで♪でも、瑛未ちゃんにホレられたら困るなー。」
「あ、大丈夫。それは間違ってもないから。」
夏生くんを見下しながら話す勇雅くん。
私は、勇雅くんが好きだから夏生くんを好きになることはないのにな。