続・大好きなんだよ!!


足がすくむ。





どうしよう……






勇雅くんが取られちゃうよ……








固まって動けない私に、片方の女の子が気付いた。






「ちょっ…本人いるよ!」


「あ…まじだ。今の聞かれちゃったかな?」






私と目が合うと、その女の子は近付いて来た。







「ねぇ、福永さんってさぁ…南智広とも仲いいんでしょ?」



「…元カレだもん…」







私の言葉を聞いた女の子は、ニコッと笑うと






「じゃあ、私も勇雅狙ってくから。福永さんは元カレでいいんじゃない?」








それだけ言うと立ちすくむ私を置いて、女の子たちは去って行った。





―…『勇雅』って呼ばないでよ。






勇雅くんは私の彼氏なのに







あの子に言い返せない自分が悔しい。






大好きなのに






負けてしまいそうな自分が本当になさけない。










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