【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「瑞希…」
ポツリと呟いたと同時に先程、人形に傷つけられた指の痛みを感じて顔を歪めた。
そしてすぐ、近くにあったタオルを手に取りケガをしたところを押さえ込む。
押さえつければ少しは痛みが和らぐかと思っていたのに…、
ズキズキした痛みは全く引かない。
それどころかますます、痛みが増していってるような気がした。
血も…、
まだ止まらない。
さっきよりは幾分、マシだけど---