【完】人形達の宴~通りゃんせ~


そう言えば---


と、ケガをした指を見る。





私の左薬指が…、


と言うより私の左手全てに、包帯がグルグル巻きに巻かれてあった。




私はあの後すぐに、寝てしまった。


だから自分で手当てをした覚えはない。





もしかして…、


これを手当てしてくれたのって---




「お前、夜中に何やってたんだよ?指は怪我してるし部屋はスゲー事になってるし。俺、マジでびびったわ」



隣でブツブツ言っている諒ちゃんの声を聞きながら、次に部屋をキョロキョロと見回した。





部屋が…、


綺麗になっている---



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