【完】人形達の宴~通りゃんせ~


「…瑞希の部屋にあった人形が、夜中に私の部屋に現れたの」


目を丸くする諒ちゃんに、言葉を続ける。





「その人形が瑞希の声で私に言ったんだ。私の事、昔から嫌いだったって。自分を見つけなければ私を殺すって」


「ヘッ?結衣、お前何言って…」


「信じるわけないよね。でもね、あそこを見て」





私はベット付近の壁に刺さっている、カッターを指差した。



諒ちゃんの顔が上を向き、そしてギクリと顔を強張らせる。


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