【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「人形の声が瑞希だって言ったよな?」
「うん…」
「もしかして瑞希は死んだのか?」
「そこまでは分からないけど…。でも自分を探せって言ってたから大丈夫なんじゃないかな?」
「…瑞希はお前を殺すって本当に言ったんだな?」
「瑞希と言うより、人形がだけどね。13日の夕刻までに探さないといけないみたい」
「日付けを指定されてるのか?」
コクッと頷くと諒ちゃんが思案するように考え始めた。
この様子だと諒ちゃんは、私の事を信じてくれたっぽい---
一人で抱え込まなくていいみたいだと、ほっと安堵の息をはいた。